アスク薬品株式会社

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ロゼア乾燥エキス

北半球の高山植物
北の人参(四夏四冬の生育期間)
黄金の根

ロディオラ・ロゼアとは、ベンケイソウ科イワベンケイ属の中央および東ヨーロッパの高山地帯に自生する植物です。古代ギリシャ「ディオスコリデス」の時代より、長旅の疲れに根をしゃぶるなど、抗ストレス、抗疲労に伝承利用されています。アスク薬品の取り扱うロゼア乾燥エキスの特徴として、自社栽培による安定供給、ヒト臨床試験の実施、ドイツOTC医薬品としての登録(2016年)という点があげられます。中国の紅景天とは異なります。

原料素材の由来・起源について

【自生地】中央及び東ヨーロッパの高山地帯

  • ピレネー山脈野生種
  • ウラル山脈野生種
【伝承利用】欧州・ロシア
  • ●古代ギリシャ:ディオスコリデス「Materia Medica」に収載
  • ●旧ソ連:宇宙飛行士、スポーツ選手のアンチエイジング(認知機能・運動機能改善)に利用、アダプトゲンとして定義
  • ●中央アジア:感冒にロディオラ茶を飲用
  • ●ラップランド:長旅の疲れに根をしゃぶる
  • ●グルジア共和国:結婚するカップルにロゼアの根を贈る習慣
    ⇒ 生殖機能の改善、妊娠率の上昇
  • ●伝承利用:身体耐久力・仕事の生産性向上、長寿、高山病への 抵抗力増加、疲労・うつ・無気力・胃腸障害などの治療に利用

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食経験

お茶、根をしゃぶる

薬理試験情報

抗ストレス作用 (ウサギ)  Drug Target Insights 2: 39 (2007).

☆試験方法:
ウサギに被験物質または蒸留水(プラセボ)を7日間経口投与し、
最終投与 10 分後に固定化によるストレスを惹起。
被験物質投与によるストレスマーカー産生への影響を検証
☆被験物質:
アダプトゲン(ロゼア根抽出物 1 mg/kg、Salidroside 0.5 mg/kg、
朝鮮ゴミシ果実抽出物 22 mg/kg、シベリア人参根抽出物 6.5 mg/kg、
朝鮮人参根抽出物 6 mg/kg など)
☆評価項目:
p-SAPK/p-JNK1)  (ストレス応答性プロテインキナーゼ)、
NO(活性酸素)、コルチゾール(ストレスホルモン)などストレスマーカー
☆試験結果:

◆プラセボ群: p-SAPK/p-JNK1)、NO、コルチゾールの血中濃度が有意に上昇(図1)

1)SAPK/JMK がリン酸化により活性化されたもの

◆ロゼアおよび Salidroside群:

  • ① p-SAPK/p-JNK産生が有意に抑制
    他の被験物質に比べてより強い抑制作用を示した (図 2-1)。
  • ② NO、コルチゾール産生が有意に抑制(図2-2、3)

ロゼアはストレスマーカーの産生を抑制する

図 1. プラセボ群:ストレス負荷による
ストレスマーカーの血中濃度変化(%)
(試験開始時 basal level を 100% として)

図 2. 被験物質投与後のストレス負荷によるストレスマーカーの血中濃度変化 (%) (basal level を 100%として)

ヒト臨床試験情報

単回摂取 持久力に対する効果 J.Strength Cond. Res. 27:839(2013)

☆試験方法: ランダム化二重盲検クロスオーバー試験

試験食品摂取1時間後に運動負荷試験(自転車エルゴメーター:ウォーミングアップ10分間 + 6マイルタイムトライアル2))を実施し、持久力、運動強度、気分、認知機能に対する影響を評価

2) バーチャルサイクリングコースを仮想の競争相手と走行

☆対象:
健康な女子大生 18 名
☆試験食品:
ロゼア乾燥エキス(Finzelberg)3 mg/kg またはプラセボ 単回経口摂取
☆検査項目
心拍数、主観的運動強度(RPE)3)、血中乳酸濃度、唾液中コルチゾール濃度、気分(POMS)、認知(ストループカラーテスト)など
☆試験結果

ロゼアはプラセボと比べて以下の効果が認められた。

  • ◆心拍数:
    ウォーミングアップ時:プラセボ 140±17 bpm、ロゼア136±17 bpmで有意に減少(P = 0.001)
    タイムトライアル時: プラセボ、ロゼアとも171±13 bpmで群間差なし
  • ◆タイムトライアル完走時間: 有意に短縮 (P = 0.037)(図3)
  • ◆主観的運動強度(RPE): 有意に低下 (P = 0.04)(図4)   
  • ◇運動量(W): プラゼボより高い値を維持したが、群間差なし
  • ◆RPE / W値: 有意に低下 (P = 0.007)
  • ◇血中乳酸濃度、唾液中コルチゾール濃度: 群間差なし
  • ◆POMS:「疲労」が改善  ◆ストループカラーテスト: 文字の意味と色が不一致条件下で改善

ロゼアは持久力を高める

図3.各被験者の完走タイム変化

図4.主観的運動強度(RPE)の変化

3) RPE:数値が高くなるほど自覚疲労度が高くなる。

安全性情報

安全性:急性毒性 ラット2,000 mg/kg、反復投与毒性(28日間)ラット0~1,000 mg/kgで安全性を確認

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安定性情報

[種苗の開発と安定供給へ] Martin Bauer グループ

  • ● 野⽣種が希少となり供給不⾜の危惧
  • ● 1990 年 ロディオラ・ロゼアの栽培に着⼿
  • ● 242種類の種苗を採集
  • ● 複数地域での栽培を開始
    *根の成長具合とRosavin、 Salidroside
    含有量を指標に栽培に適する種苗を特定
  • ● 2008年 ⼤規模栽培に成功
  • ● 野性品と栽培品の併用により安定供給を保証

製品事例

◆Finzelberg社 ロゼア乾燥エキス製剤「Rhodiolan®」(ドイツ)
疲労の軽減、メンタルパフォーマンスの正常化
2016年 医薬品として承認