地球上においては限られた生物しか存在できない、極めて過酷な環境があります。そのような過酷な環境下で生活するために、生物はさまざまな進化を遂げることで、生育範囲を広げてきました。
アルガードの原料である紅色微細藻類は干満の差が激しい環境でも繁殖可能です。干満の差が激しい場合、海水だけでなく、時には強い紫外線に曝されるなど、生物が生存するには非常に厳しい環境です。このような過酷な環境にも適応し、生育が可能であるのは紅色微細藻類が生体外に産出する多糖類に起因します。この多糖体はpH・塩分・温度の変化を緩和し、さらに、強い日差しから自身の細胞を保護するため、紅色微細藻類は過酷な条件下でも力強く生き抜くことができます。
アルガードは、この紅色微細藻類(学名;Porphyridium sp.)が産出した多糖類を化学的な手法を使わずに精製した多機能な化粧品原料です。
ヒト培養皮膚片に事前にアルガードを塗布し、UVB照射を16時間行った後、生存細胞数を測定しました。【図1】 アルガード塗布区では、照射区に比べて生存細胞数が多く、紫外線からの細胞保護効果が確認されました。【図2】 また、650μmol/m-2s-1の光量を4時間照射し、その後48時間培養した藻細胞から色素を採取。その比較を行いました。結果、アルガード処理をした藻由来の色素は光による損傷を受けにくいことが確認されました。【図3】
女性10名に「アルガード配合クリーム(5%)」、「アルガード原液(100%)」を塗布して、30分後及び60分後に皮膚のきめを測定しました。アルガードは濃度依存的に“きめ”を整えることが確認されました。【図1】 また、アルガードを使用して30分後、小ジワの長さ及び深さが20%軽減されました。【図2】 その即効性により、30分間という短い間でもシワの改善効果が期待できます。